【極貧から億万長者へ】

金銭出納帳はつけていますか?(^_^)

忙しいときには、ついつい、
いい加減になりがちで反省ですが、
それでも何年も出納帳をつけていると
色々と分かってきて有難いです。。

今回は、アメリカの大富豪・ロックフェラー
(アメリカの実業家で石油王)について。

彼が生涯を通して最も大切にした宝物が、
金庫室に保管された、一冊の、赤いノート。

はたしてそこに何が記されていたのか?

巨万の財を築いた秘密があるに違いありません(^_^)

ロックフェラーは、貧しい家に生まれました。

家族の生活を支えるため、
15歳で高校を中退し、小さな会社で仕事。

小遣い帳として購入したのが、赤いノートでした。

ところが、ある日、会社のどこかで落としてしまい、
拾った先輩が、驚いて声をあげました。

「おお、これはすごい。
 細かい数字がズラリと並んでいるぞ。
 なになに、黒パン2個、ペン先1本、マッチ1個。。
 マッチ1個まで記入するとは、おそれいったな。
 よほどケチなやつだとみえる」

昼食後の休憩時間だったので、
大勢の社員の、物笑いのタネになっていました。

落とし主がロックフェラーと分かると、

「こんなわずかな小遣いまで、
 君は、克明に記入しているのか。
 いったいどんなメリットがあるんだ」

とある社員が、からかうように尋ねました。

「たとえ1セント(1ドルの100分の1)でも、
 もれなく記入していると、
 どこに無駄遣いがあるかが見えてきます。
 次第に節約の精神が身につくのです」

ロックフェラーは、自信をもって答えました。

「なるほど、君は節約を実行しているのか。
 ここに貯金3ドルとあるね。
 しかし、1ヵ月に、たった3ドルじゃ、
 1年間蓄えても36ドルにしかならないぞ。
 いやはや、驚いた貯蓄家だ」

周りの先輩たちは、皆、どっと笑った。

ロックフェラーが、コツコツ貯めたお金を元に、
新事業を開始したのは、それから数年後のこと。

収入に見合った支出を心がけねば、
たちまち破滅に追い込まれ、
貯金もできるはずがありません。

金銭の出入りを記入しながら
計画を立ててゆくと、自然に、
衝動買いがなくなり、大きな節約につながるのです。

貧しかった青年時代を回想し、
彼は、晩年に語っています。

「最新流行の服を買うことはできなかった。(中略)
 自分で払える程度の安物しか買わなかったが、
 それでも、払えないような服を無理に
 買うよりはずっとましだと思った」

小遣い帳は、彼にとって、
感情に惑わされて誤りを犯さないように
導いてくれる聖典だったのです。

50年以上たったある日、久しぶりに
赤いノートを金庫から取り出したロックフェラー。

ページをめくっていくうちに、次第に、体が震え、
涙があふれてきたといわれます。

それは、貧しいころの記憶がよみがえったからなのか、
なお初心を忘れまいとする誓いだったのか、、
知る由もありませんが、、
ただ、彼の人生を、極貧から億万長者へ、
ドラマチックに転向させたきっかけは、
この赤い一冊のノートであったことは間違いありません。

金銭、時間、約束にルーズな人に、
ろくな人はいないと言われます。

ブッダが教える善い行いの一つが、「持戒」。
自己の体、口、心の行いを慎みなさい、ということですが、
分かり易く、道徳的言葉で言えば「言行一致」。
つまり、時間や約束などを守ることです。

金銭管理は、時間や約束の管理にも通ずる大事な種まき。

「儲かる」とは「信用のある者」と書きますが、
まずはコツコツ出納帳をつけるところから
初めてゆきたいと思います。

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