【確実な未来への備えを怠っている私たちへの戒め】

GW真っ只中(^_^)

今年は、どこにも行かずにひたすら仙台で勉強会です。。

ブッダが説かれた、未来の一大事。

すべての人が直面しなければならない確実な未来とは。

今回は、誰もが知っている、イソップ童話から。。

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真夏の太陽が、ギラギラと輝いている。

こんな蒸し暑い日も、アリたちは、

せっせと田畑を歩き回って、食料を集めていた。

やがて訪れる、寒い寒い冬に備えて……。

一方、陽気で楽天家のキリギリスは、

涼しい日陰で、得意のバイオリンを弾いて、歌って、遊んでばかり。

黙々と働いているアリを見るとバカらしくなってきた。

「どうして、そんなに一生懸命に働くんだい?
 
 もっと楽しく毎日を過ごせばいいじゃないか」


アリは忠告する。

「あなたは、雪に覆われた寒い冬がきても、その調子で浮かれているつもりなの。

 必ずやってくる冬の準備をしておかないと、大変なことになるよ」

「冬? そんなの、ずっと先のことじゃないか。

 それに食べ物だって、こんなにたくさんあるんだ。

 今のうちに、遊んでおかないで、どうするんだい」

キリギリスは、笑ってばかりいた。


季節は、確実に巡る。

青々と茂っていた葉も、少しずつ茶色くなり、枯れていく。

やがて雪が降りだした。

ついに冬が到来し、一面の銀世界。


キリギリスは、空腹と寒さに泣きながら、雪の野原をさまよっていた。

「そうだ、アリさんの家に行って、食べ物をわけてもらおう」

アリたちは、夏の間から準備してあった暖かい家で、楽しく過ごしていた。


玄関を訪れたキリギリスに、アリは言った。

「君は、夏の間、一生懸命に働いている私を、

 バカにしていたじゃないか。

 少しでも忠告を受け入れて、あの時に働いていれば、

 今、苦しむことはなかったはずだよ」

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イソップ童話の中で、最も有名な話ですね(^_^)

「ああ、あの話か」と、あなどる前に、

これまで、キリギリスと同じような後悔をしてこなかったか、

振り返ってみましょう。

テストの日が、前もって発表されているのに、ついつい遊んでしまい、

直前になってあわててしまったり……。

期限が決まっている仕事への取り組みが遅れて、前日に徹夜をしたり……。

ギリギリでも間に合えばいいが、

取り返しがつかない事態に発展したら、どうするのか。


キリギリスも、やがて冬が来ることは知っていたはず。


「分かっている」と言いながら、

確実な未来への備えを怠っている私たちへの戒めでしょう。


では、ブッダが一番問題にされた未来とは。

100%確実な未来であり、明日かもしれない未来。

いや今晩かもしれない。

それは、「生ある者は必ず死に帰す」と言われるように、

万人が逃れることができない死の大問題。

これを生死の一大事と言い、その解決こそ仏教の目的なのです。

何がそんなに一大事なのか。

今死なねばならないとなっても、我が人生悔いなし、

と心から思える生き方がしたい方は、是非、

勉強会にお越し下さいませ(*^_^*)

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