【「なぜ生きる」】
山形県米沢市で、突然の訃報・・・
仏教教室の生徒Hさん(89歳女性)が逝去されました。 出遇って2年半、 月2回の講座には、欠かさず参加、常に一番前の席に座り、 仏縁を喜ばれていたHさん。 真剣に聴聞され、元気一杯で、 「私は昔から仏教を学びたかったのに、 教えてくれるところがなかった。 こんなにしっかり学べる集まりに入れて幸せや」 と、口癖のように言われていたのが、忘れられません。 公開直前の、歴史アニメ映画「なぜ生きる」を、 誰よりも楽しみに、指折り数えておられたのに。 もしご覧になられたら、、 顔中くしゃくしゃにされ、涙を流して喜ばれたでしょう。 目に浮かびます。。 数日後、その映画が、ついに封切られました。 映像も、音楽も、声優も、すべてが素晴らしく、 何より、内容に引きこまれ、 一貫して訴えられている熱いメッセージに涙が溢れ、 心を打たれます。 老若男女を問わず、すべての人に、 観て頂きたい、魂がゆさぶられる物語。 500年前に、そんな出来事があったのか。。 仏法とはそんな教えだったのか。。 観たくても観れない方があることを肝に銘じ、 今ご縁のある方に、漏れ無く紹介したいと思います。 本当に素晴らしい映画を作って下されたスタッフの皆様 には感謝ばかり。 一度は散りゆく命、私も、本光房了顕のように、 燃える使命を果たしたい。。 「この話は、みんなに聞いてもらいたいな」 これも、Hさんの口癖でした。 会者定離(出会った者同士は、必ず別れる定めにある) の世の中、別れは切なく悲しいですが、 遇法の慶びを胸に、精一杯、これからも頑張ります。 再度の面会を楽しみに。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【「なぜ生きる」】 “どう歩くか”の先に“なぜ歩くか”がなければならぬのは、 みな分かっているはず。 なのにどうしたことか、 “どう生きるか”ばかりで、 “なぜ生きるか”を知る者がない。 知り得ぬこととアキラメているのだろうか。 アキラメは決して救いにならぬ。 “どう生きるか”が大事であるだけ、 “なぜ生きるか”が一大事となる。 答えは必ずあるはずだ。