やる気が継続しないときは(2)

「やる気が継続しないときは、どうしたらいいですか?」の質問に対する答え、2回目です。

 

まず知ってほしいこと。それは、すべてのことは、自業自得(=自因自果)だということです。

「自業自得」は仏教の言葉で、「自分の業(行い)が自分の結果(運命)をつくる」という意味。

良いことについても、自業自得です。

 

自業自得でないものは、あり得ません。

「良いこと(幸せ)も、悪いこと(不幸や悩み)も我が身におきる一切の運命はすべてが自業自得。」

これこそ、仏教の教えであり、いつでもどこでも変わらない理法、因果の道理です。

 

因果の道理といっても、正確には、【因縁果の道理】です。

【縁】とは、環境、タイミング、相手、いつ、どこで、だれと、といったすべての条件です。

それが、自分の中にある【因】と結びついて、結果になります。

 

自分の中にある【因】は、どんなものがあるか。

代表的なものは三つです。欲と、怒りと、愚痴。

具体的に言うと、食べたい、飲みたい、ほしい、褒められたい、愛されたい、認められたい、

ラクがしたい、キレイになりたい、自分を律したい、うまくやりたい、成功したい。

悔しい、負けたくない、イライラする、がっかりする、疲れる、妬み、そねみ、羨む。などなど。

善因と結びつくのは善縁、悪因と結びつくのは悪縁です。

 

ここで、重要な【機】という仏教の言葉かあります。

【機】とは、人間の心のこと。

人の心は、まるで機械のように、外からの働きかけによって、

どうにでも動き出すので、【機】と言われます。

右ボタンを押せば、右へ。左ボタンを押せば、左へ。

外からの操作で、どうにでも動き出してしまうものなのです。

 

例えば、カレーの匂いかすると、カレーが食べたくなる。

テレビのビールを見て、ビールを飲みたくなる。などなど。

外からの働きかけ、つまり【縁】によって、機、人の心はどうにでも動き出してしまうのです。

朱に交われば赤くなる。水は方円の器に従う。

縁によって、良くも悪くも変わっていくのが、人の心なのです。

 

自分はそんなに左右されない!と思っていても、縁に触れ続ければ変わりゆくものです。

逆に、自分には無理だ、と思っていても、良い縁に触れ続ければ、できるようになるのです☆

 

がんばれる人に、怠け心がないのではない。

怠け心よりも、がんばれる縁を、努めて選んでいるのです。

あなたはどんな縁を選びますか?勉強会は、あなたにとって、きっと良い縁になるでしょう。

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