「成せばなる」

今、福島県米沢市にいます(*^_^*)

月に2,3回は、この町でも勉強会をしているのですが、
綺麗な町並みと人柄の良さに、いつも癒され、
元気をもらっています(^_^)

そんな米沢の偉人と言えば、

「成せば成る 成さねば成らぬ 何事も
 成らぬは人の 成さぬなりけり」

の格言が有名な、上杉鷹山(ようざん:10代米沢藩主)。

この精神を、破産寸前の米沢藩の再建に、遺憾なく発揮しました。

15歳で藩主になった鷹山は、まず“当たり前”のことを着実に実践。
つまり、「収入に見合った支出に心掛けよ」と徹底したのです。

借金があるのに贅沢はできません。

食事は「一汁一菜」、衣は高級な絹をやめて木綿にするよう命じました。

経費節減のために、次々と先例を破る改革を断行。

格式にこだわり、華美な生活に慣れた上級家臣たちからは
猛反発を浴びましたが、「このままでは国が滅びる」と、
誠心誠意、家臣に説き、藩主自ら実践したので、節約の習慣は、
次第に藩士一人一人にまで浸透して行きました。

同時に、新しい産業を起こして収入増加に努め、
鷹山が亡くなるまでの55年間で、
藩財政は見違えるほどに好転しました。

その遺風は明治まで続いたといいます。

アメリカのケネディ大統領が来日した際、
日本で最も尊敬する政治家に鷹山を挙げたと言われるのも、
不可能を可能にする精神に感激したからでしょう。

そんな鷹山が、結婚する孫娘に、祝いの品と一緒に、
次のような手紙を送っています。

「父母の恩は、山よりも高く、海よりも深いものです。
 この恩徳に報いることは到底できませんが、
 せめてその万分の一だけでもと、
 心の及ぶだけ、力の届くだけを尽くし、
 努めることを孝行というのです。
 その方法にはいろいろありますが、
 結局は、この世に生んでくださったご恩を
 常に忘れず、父母をいたわり、
 大切にしようとする心が、最も重要なのです。
 誠心誠意、この心掛けで接するならば、
 多少の行き違いや落ち度があっても、
 必ず心が通じるものです」

両親に対して、どのように接すべきかを、優しく諭しています。

藩政改革同様、「当たり前のことを忘れてはいけませんよ」
と戒めているのでしょう。

正に、因果の道理を説き、恩を知り、出来る善から始めなさい、
と徹底して善を勧めたブッダの教えを実践している姿勢に心を
打たれます。

この後、数回にわたって、
鷹山について紹介してみたいと思います(^_^)

見習ってガンバ!

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