【江州商人の心意気】

数日前、ひょんなことで肋骨を一本折ってしまい

(交通事故やケンカをしたのではありません)、

今は痛みでちょっと辛い状況ですが、

何とか普通に頑張っています(^_^;)

振り返ると、

中学高校と柔道部で、

何度か骨折を経験しており、

その度、

痛みに耐え、体も精神も、

鍛えられたように思います。

「骨折れば より強くなる なにごとも」

師走も半月が過ぎ、

一段と忙しくなってきました。

乗り越えなければならない問題が

山積みですが、

不平や不満、怒りの心で投げ出すのではなく、

これも勝縁と受け止め、

踏ん張って努力を続け、

成長しなければ!!

そう思えるのも、

仏教が明かす運命の仕組み、

「因果の道理」を学んだなればこそ、

と感謝せずにおれません。

今こそ、ガンバ!!

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【江州商人の心意気】

昔、呉服物を担って、いつも碓氷峠を越えていた

二人の商人がいた。

一人があるとき、さぞ疲れたように、路傍の石に腰をおろす。

「疲れたではないか、ひと休みしよう。

 この峠が、もう少し低かったら楽に越されて、

 うんともうけられるのになァ。

 おまえ、そうは思わんか」

うらめしそうに、高い峠を見上げた。

「オレはそうは思わない。それどころか、

 この峠が、もっともっと高くて、

 険しかったらいいと思っている」

そう答えたのは、連れの江州商人である。

先の商人はいぶかって、

「どうしてだ。おまえは苦労がしたいのか。

 おかしなやつだ」

 とニガ笑いした。

「そうじゃないか。

 この峠が楽に越されたら、

 だれでも越して商売するから、

 あまりもうからないのだ。

 この峠が、もっと高くて険しければ、

 だれも、この峠を越えて商いをする者がいなくなる。

 それを越していけば、商売は大繁昌するのだ」

江州商人で成功した人が多い。

さすが生き馬の目を抜くといわれる、

江州商人の気迫ではないか。

成功は努力の結晶である。

楽にえられるものは、貧と恥のみである。

「難の難 乗り越えてこそ 光あり」

※江州商人:近江商人とも言い、滋賀県出身の商人のこと。

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