「一年の計は元旦にあり」と言われます(^_^)
最初が肝心。この一年、どんな目標、計画を立てて実行するか。
「不言実行」では、ついつい楽に流され(仏教では、これを
「睡眠欲(ねむたい、楽がしたい)」と言われます)、
気がついたら、やらなくなっているので、
「有言実行」で頑張りたいと思います。
しかし、土台無理なことをやろうとすると「有言不実行」となり、
これでは信用を落とすだけ(^_^;)
そこで、、
ちょっと頑張ればできることを決意し、コツコツ実行でいこうかと。
昨年は、ぐたぐたになってしまったメルマガについては、
毎月最低4回は(なるべく毎週1回のペースで)発信します!
1年で48回か(^_^;)
私は、毎年、
「利他」(人を幸せにする為の種まき)と、
「自利」(自分の向上の為の種まき)
に分けて目標を設定しています(^_^)
色々と決めたので、本年も実行あるのみ。
たゆまず精一杯、ガンバ!
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【不屈の精神】
かの江戸城、無血開城の功労者・勝海舟は、すごい勉強家でも知られる。
長崎で外国の軍艦に乗り組み実地に研究して、
西洋の兵学の必要性を痛感し江戸へ戻ってきた。
ある日、某書店に立ち寄ると新刊の兵学の洋書が目にとまった。
砂中に宝石を発見したように喜んだ彼は、その代価を尋ねると50両という。
海舟には、驚異の大金である。
しかし、この書を逃しては航海者に灯台のないのと同じと思った海舟は、
八方工面した金を持って、書店へ駆けつけた。
ところがなんと“昨日売れてしまった”と店主が言う。
一度は落胆したが、その購求者は四谷大番町の
某(なにがし)であることが分かった。
早速訪ねて“ぜひ、お譲り下さい”と懇願したが
“ゆずるくらいなら買いはせぬ”と、すげない返事。
ひと思案した彼は、ならば毎日参上するから、
“ぜひ書写させていただきたい”と両手をついた。
うるさい奴と思ったが、あまりの熱意に動かされて
夜の12時以後ならばと、しぶしぶ承諾する。
海舟は厚く喜びの礼をのべ、12時以降の来訪を依頼し帰宅した。
本所(ほんじょ)の錦糸堀の彼の住所から、大番町までは8キロもある。
よほどの健脚でも大変なのに深夜の勉学だから容易なことではない。
彼はしかし、豪雨も暴風の夜も寒中も通い続け、
8冊の大部を写し終わるのに2ヵ年余りかかっている。
初めは面倒くさいと思っていた主人も、
月日を重ねるにつれて、倦(う)まずたゆまぬ彼の不屈の精神に感服する。
手元にありながら、未だに読み切れないこのような書籍を、
我々ごとき凡眼の元に置くのは勿体ない、
“貴下に贈呈したい”とまで申しでた。
すでに写了させていただいたのだからと、
深くご芳志(ほうし)に感謝し、彼は辞退したという。