昨日は「望年会」でした(^_^)
「忘年会」ではありません。
苦しみ悩みの波が次から次へとやってくる人生。
「臭い物には蓋をしろ」で、
苦海に翻弄された、
今年の辛い出来事を忘れ、
来年に引きずらず気持ちを切り替えることも
大切な心得と思いますが、
もっと大事なのは、
「禅定」だとブッダは教えられています。
「禅」は「しずめる」 、「定」は「定める」こと。
散乱する自分の心を しずめ、さだめ、
自己の言動を忘れず、振り返る。
この反省があってはじめて、努力、向上、成長するのです。
色々なことがあった1年。
しっかりと自分を省みて、
改善すべき点をハッキリと突き止め、
希望を胸に、来年も新たなことに挑戦したいと思います!
「望年会」を勝縁に一層ガンバ!
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【己を変えれば、夫も妻も子供もみな変わる】
禅僧・盤珪(ばんけい)が雲水(うんすい)のころである。
毎夜、千住(せんじゅ)の磔柱(はりつけばしら)
のもとにいって座禅をしていた。
ある朝、座をたち、近くの馬場の土手で休んでいると、
一人の立派な武士が、馬のけいこにやってきた。
それとなく見ていると、どうやら馬のごきげんが悪く、
武士の思うようにならぬらしい。
どなりながら武士は、しきりに馬を責めている。
それをみた盤珪。
「なんのざまだ!」と大喝した。
それを耳にもかけぬふうに武士は、
ますます馬にムチをあてる。
「ええ、なんのざまだ!」
二度三度の大声に、ようやくふりかえった武士は、
馬から飛び下り、静かに盤珪に近づいてきた。
「貴僧は先ほどから、どうやら拙者を叱っておられるようだが、
教えることあらば、承りとう存ずる」
すこぶる言葉は丁寧だが、返答次第によっては、の気迫が
ありありとうかがえる。
毅然とそのとき、こう盤珪は諭した。
「馬がいうことをきかぬといって、馬ばかりを責めるのは、
いたって愚かなこと。
馬にも馬の事情があるはず。
馬にいうことをきかそうと思うなら、
馬がいうことをきくように、しむけてやらなくてはならぬ。
まず、自分を改めることが一番じゃ。おわかりかな」
謙虚で賢明な武士であったのだろう。
深くうなずき一礼して退き、態度を改め、
ふたたび馬上の人となった。
ところがどうだろう。
馬が変わったように、騎手の命ずるままになったではないか。
私がこうなるのは、夫が、妻が、子供が悪いからだと、
他人ばかりを責めている間は、真の平和は訪れない。
まず自分を反省し、己の姿勢を正すことが肝要。
己を変えれば、夫も妻も子供も、みな変わる。
家庭も明転すること、うけあいだ。