本日は、お釈迦様の誕生日(^_^)
お生まれになられた時に仰言ったと言われる、
「天上天下唯我独尊」
のお言葉は有名ですが、これは、
「この世界で、俺一人が偉いんだ」
との傲慢発言ではありません。
人生を真面目に見つめれば見つめるほど知らされる、
生きる苦しみ、老いる苦しみ、病の苦しみ、死の苦しみ。
人間関係、金銭トラブル、仕事のストレス、家庭の悩み、持病、
色々な方の相談、悩みを聞かせて頂くことが多くありますが、
まさに、この世は「娑婆世界」と思い知らされます。
「シャバ(娑婆)」とはインドの言葉ですが、
中国では「堪忍土」と訳されました。
ならぬ堪忍するが堪忍と言われるように、
人生は、耐え忍ばねば生きてはゆけない苦しみの世界。
「耐えてきた そう言う妻に 耐えてきた」
なんていうサラリーマン川柳もありました(^_^;)
作家の芥川龍之介は、
「人生は地獄よりも地獄的である(侏儒の言葉)」
とまで書いています。
子供も大人も、洋の東西を問わず、、みんな、
この苦難渦巻く波濤の中、頑張っているのですが、
そうやって一生懸命努力しながら私達が向かう先は。。
逃れられない生苦、老苦、病死、死苦(四苦)の現実。
この人生に目を背けず、真正面から向き合われ、
苦悩の解決をなされたのがお釈迦様でありました。
そして、
「“生きる”とはなんと素晴らしいことなのか。」
と喜びに満ちあふれる世界があるのだぞ、
どんな人もこの身になれるのだ、
と宣言なされたのが、
「天上天下唯我独尊」
のお言葉です。
ただ(唯)、我々人間にしか果たすことのできない、
素晴らしい尊い生きる目的がある。
「何のために生まれてきたのだろう」
「なぜ生きねばならないの、どうせ死ぬのに」
「さっさと生きてさっさと死にたい」
「長生きなんてしたくない」
「死んだほうがましかな。。」
「猫はいいなぁ。猫に生まれたほうがよかった。」
と、人間に生まれてきたことを
はずれクジを引いたようにしか思っていない人もあります。
本当は、何億円の宝クジよりもずっとずっと尊厳な人命なのに。。
釈迦の誕生日に想う。
どんな人の命も尊く素晴らしいのだと教えて頂いた
大きな感謝を胸に、これからも精一杯ガンバ!
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【唯我独尊】
自分の生命(いのち)が地球よりも重いと知れば、
「ハズレくじ」を捨てるように、ビルからの投身も、
他人の命を虫けらのように奪うことも、
できるはずがない。
「人生には、なさねばならない目的がある。
どんなに苦しくても、生き抜かなくては」と、
生きる目的が鮮明になってこそ、
生命の尊厳が知らされるのである。