【人知れぬ努力が大事】

仏教講師をして15年になりましたが、、
人前で話をするのは本当に難しいなぁ。。
と思い知らされる毎日(^_^;)

少しでも分かり易い話ができるよう、
死ぬまで研鑚あるのみです。

演説のうまさで知られる
アメリカ合衆国32代大統領ルーズベルトは、
大統領に、異例の4選を果たしました。

ある日、突然、
「明日の歓迎会で、大統領に演説していただきたい」
という依頼が舞い込みました。

秘書官が、「どうなさいますか」と尋ねても、
ルーズベルトは即答しません。

「明日の演説まで、あと何時間あるかね」

「20時間です」

彼は、しばらく考えて、

「15分くらいなら引き受けてもいい」
と、答えました。

なぜ、「15分くらいなら」と言ったのでしょう。

ルーズベルトは、どんな短い話をする場合でも、
必ず原稿を書いて臨んでいました。

いかに分かりやすく、感銘を与える内容にするか。

何度も推敲して書き直すので、1分間の原稿に、
最低でも1時間はかかったのです。

原稿の執筆に15時間、休養に5時間という計画を立て、
引き受けるや、一切の面会を断り、夜通し執筆に専念。

そして、翌日の演説では、いつものように、
聴き入る人々に、深い感動を与えたといいます。

雄弁家として名高い、28代大統領ウィルソンにも、
こんな逸話が。

ある人が尋ねた。

「あなたの演説は、とても評判ですが、
 準備に、どれくらい時間をかけられるのですか」

「それは、演説の長さによります」

「では、議会での長時間の演説は、大変でしょう」

「いや、そういう意味じゃありません。

 5分間の演説の準備に、最も時間をかけます。

 2週間は必要です。

 30分の演説ならば、準備に、1週間くらいかかります。

 もし、何時間でも、好きなだけ話をしてもいいと言われれば、準備はいりません。

 今すぐにでも始められます」

短い話のほうが楽なように思いがちですが、
彼は、まったく反対でした。

演説が短ければ短いほど、時間をかけて題材を厳選し、
話の流れ、言葉遣いを研究。

そこまでの準備がなければ、人の心を動かす話など、
到底できないのだと、まさに身を削るような作業を続けていたのです。

多くの人々から拍手喝采を受ける演説は、
人知れぬ努力から生まれていたのでした(^_^)

大型台風接近で外に出歩けない今こそ、
大事な学びを深め、分かり易い話ができるよう努力研鑚しなければ。

時間を大切に、終生、ガンバ!!
 

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