リオでの熱いオリンピックの戦いが終わりました。
悲喜交交ありましたが、、コーチや選手は勿論、
行事運営者や、サポーターの皆さんにも、
「感動を有難うございました」と感謝を述べたいです(^_^)
競技では、、私は中学、高校と柔道部で汗を流し、
青畳の上で青春を送った為、
どうしても柔道の結果には敏感で、ついつい見入ってしまいました。
日本は、過去最高のメダル数、41個。
柔道も、大変な重圧の中、全階級でメダル獲得の快挙。
この結果に至るまで、監督やコーチ、選手に、
どれだけの苦労があったことか。
正々堂々と戦うスポーツマンシップ、
対戦相手に敬意を払う姿勢、
最後の最後まで諦めない根性、
念ずる力、信じる力、集中力、
選手の様々な言動から学ぶことがありました。
反面教師も含めて(^_^;)
どれも一朝一夕に身につくものではありませんが、
千里の道も一歩から。。
仏教には、「正精進」という言葉があります。
正しい方角に向かって、精を出して進む。
私は私の立場で、努力をして行こう、、と身の引き締まる思いです。
ガンバ!
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【まかぬ種は生えない】
ある人が、十月の始めごろ、旅に出て東の国を通った。
涼しい風が、そよそよと稲の穂を渡り、よく実って、
見渡すかぎりの黄金の波である。
そばには農夫が、ニコニコ顔で、たばこをすいながら、
のんきに仕事をしていた。
その後その人は、またその国を通った。
すると黄金の波は米俵と変わって、家々の軒下に山と積まれている。
どの家からも、楽しそうな談笑が聞こえてくる。
旅人は、これをみて、
「東の国は極楽だ。苦労もしないで、
あんなにたくさんの収穫があるのだ」
と、うらやましがった。
これを聞いた隣の人は、
「そんな国なら、一度いってみたいものだ」
と、五月の始めごろ、東の国へと旅に出た。
東の国へ入ると、みんな泥だらけになって、
汗水流して、一生懸命に働いている。
意外に思いながら、ついでの旅の用事をすませて
六月の終わりごろ、東の国を通ると、
頭から焼けつくような日に照らされ、
滝のように汗をだくだく流し、それでも一生懸命に働いていたが、
いっこうに黄金の波も、山と積まれた米俵も見られなかった。
「隣の人にだまされた。
東の国は極楽どころか苦労為損(しぞん)の地獄だ。ばかばかしい」
プンプン怒りながらその人は帰ってきたという。
成功の裏に涙あり。
まかぬ種は生えぬ。
因果の大道理を知らぬ者はあわれである。