メルマガの記事が100回に到達しました(^_^)
かれこれ約2年ほど。。細々とではありましたが、
発信し続けてこれたのは、
読者の方々からの励ましのメッセージがあったなればこそ。
感謝の気持ちで一杯です。
根気のない私の微々たる種まきですが、それでも、
メルマガをきっかけに仏縁を結ばれた方があること、
嬉しく思っています。
今、地球上に人間として生まれ、生きている72億の人類は、
100年後には、ほぼ総入れ替え。
この地には、きっと誰もいなくなっているでしょう。
46億年の地球の歴史にくらべたら、
100年など、、瞬きする間もありません。
そんな今、不思議な因縁で出遇い、時空を共にしている私達。
この一瞬の巡りあいに、どんな意味があるのか?
なぜ私は生まれてきたのか、
なぜ生きているのか、
助けあって生きねばならないのか。
知りたい方は、是非、本当の仏教をお聞き下さい(^_^)
葬式や法事など、儀礼だけで終わる教えではありません。
生きた人に説かれた生きた教えが真実の仏教であることを知って頂き、
すべての方に、本当の幸せになって頂きたいと念じています。
カタツムリのように、のろのろの歩みですが、、
これからも、仏縁を大事に、全力で頑張りますので、
続けてメルマガをお読み下さいませ(^_^)
また、布施の精神で、
このメルマガを、友人、知人など縁のある方々に
紹介(シェア)して頂けると嬉しいです。
宜しくお願い致します☆彡
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【よほど深い因縁があったからに違いない】
明治三十三年に没した博多の万行寺の住職、
七里恒順(しちりごうじゅん)師は近代の名僧といわれる。
ある夜、師の寝室へ強盗が押し入り短刀を突きつけ、「金を出せ」と迫った。
まじまじと自分を見ている師に、薄気味悪くなった泥棒サン。
「早く出さぬと、殺すぞ、殺すぞ」とうろたえる。
「金は、床の間の文庫の中にある」
静かに師が答えると、文庫をかかえて慌てて立ち去ろうとした。
「待ちなさい」
「何か、用か」
睨みつける犯人に、おだやかに師は言っている。
「実はその金はのう、仏さまからのお預かりものなんだ。
本堂へ行って、一言お礼を言ってから帰りなされや」
威徳に打たれたのであろう。
泥棒は素直に本堂へ行き、頭を下げて帰っていった。
やがて師に、警察から呼び出しがあった。
あの犯人が捕らえられたのである。
「金品を盗られたのなら、すぐに届けてくださらないと困ります」
「いや、私は盗られた覚えはありませんが……」
「貴僧はそう言われても、犯人がハッキリと白状しているのですから」
「それは何かの間違いでしょう。
確かにある晩、金がほしいと言ってやってきた者はいた。
だが、その人には仏さまにお礼を言って帰りなさいと、
与えはしたが盗られたのではない」
いかめしい警官と、さわやかな問答が交わされたという。
刑を終えて出所すると聞いた師は、
「因縁のある男だ。私の寺に会計係がいない。
ちょうどよい、働いてもらおうか」
と身受けしている。
感激した彼は立派に更正し、生涯一度のミスも犯さなかったといわれる。
何十億の人間のなかで親子・兄弟・夫婦・朋友となるのは、
よほど深い因縁があったからに違いない。
処々方々から集まって、同じ舟に乗り合わせて進んでいるが、
岸に着いたら思い思いに散っていく。
一本の木に多くの鳥が安らいでいても、
夜が明ければ、それぞれが餌を求めて飛び去ってゆくのだ。
向こう岸に着くまで、一夜の間だけと知らされれば、
どんなに気に食わぬ相手でも懐かしくもなるだろう。